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ウオッカ取り消しに、ひょっとしての声!

 先週、11月11日の「エリザベス女王杯」を、その日の朝に突然取り消したウオッカ。圧倒的1番人気に推された彼女に何があったのか。取り消し理由は、右管ハ行(右後肢の異常歩行)ということで発表されました。右の後ろ足の蹄に炎症が起きていたようです。
 今回のエリザベス女王杯は、ダイワスカーレットVSウオッカの女王対決。対スカーレット1勝2敗のウオッカがリベンジできるかどうかが注目の的でした。リベンジできると見た多くのファンが見守る中での突然の取り消し。主役が1頭欠けた為に、やや興味が半減する形になりましたが、レースに臨む騎手、きゅう舎サイドの作戦にも大きな影響。本来ならば、ダイワスカーレットの先行は頭に入っていても、後方で控えるウオッカも当然マークしなければならなかったはずです。そのウオッカがいないとなれば、今度は断然スカーレット1本マーク。
今回はゆっくり行くといっていたフサイチパンドラが、早めに仕掛けて出たのも、スカーレットを目標にしたからなのでしょう。大健闘の2着でした。この馬もゆったりした2000m以上の距離を、選んで走らせていけばまだまだ行けそうですが、先日、関係者から今年で引退とも聞いて、まだもったいないと答えたばかりです。
 優勝したダイワスカーレットは言うことありません。安藤勝騎手も見事な騎乗でした。他の馬から徹底的にマークされて、結果、僅差だったとはいえ初めての2200m。価値は十分です。しかも、京都はインサイドが急に傷みが激しくなり、芝コースは外からの追い込みが利きやすい舞台。そこでの先行し、踏ん張った内容は立派、さすがです。
 さて、ウオッカです。角居師も認めているように、8月に起きた右後肢の蹄球炎と同じような症状。場所も同じようなところ。つまり、8月の症状が再発したとも言えます。8月といえば、ウオッカは凱旋門賞に出走する為に、渡仏する準備の調整に入りかけたときでした。
 私は、このブログでも宝塚記念に出走するウオッカについて、何の為に宝塚記念に出走するのか、大いに疑問だと書きました。日本ダービーという同世代最高のレースで、牝馬の優勝が64年ぶりという、これまた最高のパフォーマンスをした馬が、続けて宝塚記念に出走する意味がわからなかったのです。まして彼女には、凱旋門賞という大きな目標があったわけですから、その準備に入らなくてはいけなかったはずです。ダービーの疲労を癒すことが、まず第一だったと私は思いました。
強い馬であればあるほど、地球という大地を叩く圧力は想像を絶するものがあります。それゆえ四肢かかる負担は計り知れません。ダービーで後続を突き放したときのラスト3ハロンが33秒0。もの凄い大地との戦いでした。この負担が右後肢に出かけたとも考えられます。そして、無意味の宝塚記念出走。更に蹄球炎の発症・・・。
ウオッカは素晴らしい名牝です。歴史的な名馬です。それゆえ目先のことに囚われず、長期的展望で私たちファンに感動を与え続けて欲しいものです。

そこらじゅうにアドマイヤジュピタ!(^^♪$

 「はい、まず負けないと思います!」「ええ、自信があります」と、珍しく?強気一辺倒で推したのが、日曜日のアルゼンチン共和国杯。推した馬はアドマイヤジュピタ。前日、土曜日、昼のBSNラジオ「あづさのエンジョイ!競馬」や、夕方のTBSラジオ「元木大介のエキサイトサタデー」でそれ行けドンドン強気強気の解説。元木さんもそんなに言うならボクも乗りましょう、と同船してきます。
 ところが、驚いたことに土曜日、つまり前日の前売りで、ネヴァブションと並んでアドマイヤジュピタは1番人気。結果的には2番人気だったものの、いやあファンの方の見識の高さ、深さに改めて感嘆。
 そもそも、アドマイヤジュピタは飛ぶ鳥を落とす勢いだったフサイチジャンクや、ナイアガラと互角に渡りあっていた馬。約1年半という休養がなければ、クラシックに乗り、名を馳せていたかも知れない逸材なのです。7月の新潟で戦列に復帰後、3戦2勝。とくにアルゼンチン共和国杯の直前の鳴滝特別で独走。この一戦の価値は計り知れないものがあります。それというのも、2番手から先頭に立つと、気合を入れただけで再加速し、後続を突き放すのですから、これはレベルが一枚も二枚も違う内容。ラスト3Fが33秒6。なんとゴール前の2Fが10秒9-11秒2。破格の瞬発力を見せているのです。
 ということは、有力馬のほとんどが差し追い込み馬が揃い、強力な逃げ馬が不在。東京コースでもあり、まずスローペースは火を見るより明らか。まさに鳴滝特別の再現が期待できると判断。それで、自信の◎となったのです。
 そのことを説明したら、ご近所の八百屋さん、ラーメン店のおやじさん、友人知人。更に、あの早乙女太一の父である葵陽之介座長までもが、私の熱さに打たれてか、応援馬券買わせてもらいます!と。単勝は510円とわずかでしたが、馬単1万510円にはニンマリ。ただ、惜しむらくは3連単。アドマイヤジュピタの1着固定で、2着トウカイトリックを入れておきながら、3着のリキアイサイレンスを入れていなかったこと。一瞬、ダンスアジョイ(頭差4着)が3番手で的中!か、でした。これとて13万以上の万馬券。いやはや、本当に惜しかったです。
 アドマイヤジュピタはこのあとステイヤーズSに直行するそうですが、ジャパンCに挑戦させたいくらいの勢いです。いずれにしても暮れの大一番には、是非会いたい1頭です。