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◎ラブリーデイがラクリマを競り落とし、M・ナルトに迫ったもののユタカJに感服!!

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 わからない、わからない、ゼンゼンゼンゼンわからない!その日にならなきゃわからない、今さらいっても仕方がない・・モモクロでも歌っていそうなのが天気予報。

 この日、福岡県下は真夏の晴れ予想。ところが、日曜の当日は、一転して雨空。それでも昼前には止んで、太陽が雲の間からのぞいてくれるものと期待していたのですが、それも見事に裏切られました。

午後に入り6レース前から小雨がパラつくようになり、レースが重ねられていっても、雨が一向に止む気配にはありませんでした。そして、雨の中で小倉記念を迎える段になったのです。

1番人気は何かと、のぞくと七夕賞を圧勝したマイネルラクリマ。続いて、昨年の覇者エクスペディション。そして、準オープンの天の川Sを制したメイショウナルトが3番人気という順位。さらにダコールが4番人気で、私の◎ラブリーデイが5番人気という順番でした。

今年はメイショウサミット以外に、少し強引にでも先手を主張してきそうな馬が見当たらず、サミットのマイペースの逃げは確実な情勢。開幕2週目、パンパンの良馬場であれば、前で対応する馬に展開上は有利な条件だな、と、私は考えたのです。

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ところが、それは想像を超える結末を迎えることになったのでした。スタートと同時に主導権を取りに出たのが、案の定、メイショウサミット。外からタムロスカイ、その外にゲシュタルトを従えて、一気に先頭に立つと、そのままペース・ダウンすることもなく快調に飛ばします。

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好位置にはインからメイショウナルト、外からマイネルラクリマ、その直後にラブリーデイ。ミキノバンジョーも外から接近中。そして内側にエクスペディションで、ダコールは例によって最後方。

前半の半マイルが46秒2で、5ハロン通過が58秒0。雨が降る馬場状況を考えると、大逃げを打った形のメイショウサミットが、予想外のハイペースで飛ばしていきます。離れた2番手にタムロスカイ、ゲシュタルトが陣取り、その直後を外にマイネルラクリマ、内にメイショウナルト。その後ろがラブリーデイで虎視眈々。中団内にはエクスペディション。ダコールは後方で動かず。それとも雨で動けないのか?

そして、3角過ぎでした。ここが勝負どころと判断した武豊騎手。好位からメイショウナルトが一気に仕掛けて先頭に立ちます。同じ勝負服のメイショウサミットの太宰騎手は、それをわかっていたのか、無駄に抵抗しません。

マイネルラクリマの柴田大騎手もこれを見て、すかさずナルトについていきます。ラブリーデイも外から動きます。中団からエクスペディションが追撃態勢。後方から大外に出したのがダコール。

4角を先頭でまわってきたメイショウナルトの脚色はますます快調。これを必至で追うマイネルラクリマ。そして、その外に馬体を併せようとラブリーデイ。

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二の足を繰り出して頑張るメイショウナルト。直後に迫っていたラブリーデイが、ゴール寸前でラクリマに並びかけます。

逃げ込みを計るメイショウナルトがそのまま後続を押し切って念願の初重賞制覇。それも驚いたことに雨が降る馬場コンディションの中で、1分57秒1のレコード勝ち。これは衝撃的でした。この時計は今開催の残りの小倉競馬を占う上で大きな重要材料。そして未来のメイショウナルト自身に、大きな財産を残したような気がします。

そして、前半の入りといい、位置取りといい、仕掛けどころのタイミングといい、Mr・武豊騎手には、正直、脱帽です。4角でメイショウサミットに外から並びかけて行く作戦が常道かな、と考えたのですが、馬場状態、小倉の特殊性を考慮し、加えて軽ハンデの利。後続を待ってヨーイドンをあえて避けたような作戦。本当に見事でした。

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ラクリマを捉えたラブリーデイが2着。ラクリマが58Kを背負って頑張り3着。大外からゴール寸前で追い込んだダコールが4着。エクスペディションは雨馬場が応えたのか、6着と動けず。

このあとサマー2000シリーズは新潟記念を舞台を移すことになります。どんなドラマが期待できるのでしょうか。

犯人のわかっているミステリーは最悪!アイビスサマーダッシュを平凡なレースにしてしまったのは・・!

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 新潟直線1000m唯一の重賞アイビスサマーダッシュ。直線勝負の5ハロン戦というだけあってスプリント自慢のスプリンターが勢ぞろい。前半から記録的なペースで激しい先行争いが繰り広げられる醍醐味を期待したファンは少なくなかったはずでした。そういう私もその一人。

 できたら前半の3ハロンを31秒台が期待できるかも知れないぞ、という心の囁きに胸が弾む感覚を感じていました。そういえば、3年前のケイティラブは前半31秒8のダッシュ力で逃げ切り勝ち。昨年のハクサンムーンが32秒1で、一昨年のエーブダッチマンが32秒3。非凡なスピードをアピールして見せたのです。

 この型破り、記録破りの猛烈なダッシュ力と、スピードを一番の楽しみにしていた多くのファンにとっては、なんとも落ち着いたサイレント的な結末となってしまったのです。ある意味で、これは私にとって裏切られた思いが残りました。話題の映画で、名優が揃った推理とサスペンス。ところがオープニングと同時に真犯人がわかってしまっているミステリーなんて、裏切り行為に匹敵する最悪な映画なのです。

 前日の土曜日、同じ新潟では芝1000mの閃光特別が行われました。最下級の500万クラスの一戦で、逃げ切った4番人気のパシオンルージュが55秒0で圧勝。このとき前半の3ハロンは33秒1を計時し、余裕で勝ちタイムが55秒0。この比較からアイビスサマーダッシュは53秒台、前半の3ハロンを31秒台も期待できるぞ、考えていたらそれらは見事に期待を裏切られました。

 好ダッシュを利かせて3番人気のフォーエバーマークが飛び出し、1番人気のハクサンムーンが外から2番手に付ける形。同じ脚質のタイプですが、前半は内と外で馬体が離れているため、この2頭にとっては競り合っているというストレスがなく、それはまさにお互い尊重した単騎逃げのような形。

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 この2頭がスイスイと気持ち良く逃げているのに対して、昨年優勝のパドトロワが3番手を確保。ところが59Kを背負っていることもあって、3番手に付けられたことで安堵したのか、前に並びかけて先頭に立とうとする気力が感じられません。これはマズイと、差しの松岡プリンセスメモリーが積極的なレースを展開。あとは内外の馬が一団でごった返し。ヤマニンパピオネも16番枠という好条件下で、3、4番手グループであれば、まあいいかなといった、やはり安堵感が感じられる出方。

 これでは、先行するフォーエバーマーク、ハクサンムーンにとっては願ってもない展開でした。

 前半2ハロンが22秒3、3ハロンは32秒9。1000万クラスでも見られるような流れなのです。しかも、驚いたことに前2頭と3番手以下が少し離れる形。ええっ!そんな馬鹿な!!5ハロン戦ならではの激しい先行争いはどうした?!

 4月の福島、芝1200mの福島民友Cで前半3ハロンを32秒5で飛ばしたアンシェルブルーはどうした?!池添騎手は「今回は脚を溜めながら運びました。そのぶん終いいい脚を使ってくれました」オイオイ、6着でいいんかい!

 同様にヤマニンパピオネの石橋脩騎手も「前半はある程度ついて行けたけど、最後はとまりましたね」とか。ハナを切ってナンボの馬ではなかったのですか。

 同型の馬達が共倒れを気にして消極的な騎乗。オイオイ1000mのJRAの距離では一番短い距離で争う重賞なんだぞ!たとえ結果を得られなくとも、オレの馬が一番速いんだ!くらいの強い気持ちで乗って欲しかったですよ。それが新潟1000mの唯一の重賞、アイビスサマーダッシュの醍醐味なのではないですか!?

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 初めから真犯人のわかっているミステリーほど面白くない!結局、先行したフォーエバーマークとハクサンムーンの争い。ゴール寸前で抜け出したハクサンムーンが優勝。時計が54秒2。ケイティラブ、エーシンヴァーゴウの53秒台には届きませんでした。

 私の◎リトルゲルダはスタートが今ひとつ甘く、直線中程では中団の外くらいの位置。ゴール前でグイと伸び、外から同じように伸びたレオパステルを抑えて3着。この流れの中で良く頑張っていました。

 ちなみに4着だったレオパステルと、前記した前日の閃光特別で優勝したパシオンルージュは55秒0の同タイムでした。

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