これぞ役者の違いインディチャンプという強いヤツ!!
この時期、恒例の芝のマイル戦「東京新聞杯」は、単勝2.7倍と1番人気に推されたインディチャンプが、まさに役者の違いと言った内容で着差以上の圧勝でした。
スタートで出負けしたインディチャンプ。これはと思われましたが、福永騎手はインを縫うように中団に進出。
そして4コーナーで内から好位に浮上。先頭がショウナンアンセム。内からロジクライ、外にヤングマンパワー。それらに続いた2番人気のタワーオブロンドン。そのときインの窮屈なところから抜け出て来たインディチャンプ。
内ラチ沿いに先頭に立ったロジクライ(3番人気)の外に馬体を併せると、持ち前の底力でグイと抜け出します。
インのライ沿いから強襲するサトノアレス(4番人気)、馬場中央から力強く伸びたレッドオルガ。この2頭の間でしぶとく二枚腰を繰り出すインディチャンプ。半馬身差まで詰め寄ったレッドオルガ。そしてインから迫ったサトノアレス。それでも着差以上の強さを見せたインディチャンプ。1分31秒9、ラスト33秒5。文句なしの内容です。
ちなみに昨年の東京新聞杯の勝ち馬リスグラシューが、1分34秒1(ラスト33秒6)の比較からも間違いなくGI級の逸材です。
思えば、インディチャンプは新馬→500万を連勝したエリート。休養が重なり、約半年ぶりの実戦だった年末の阪神、準オープン・元町Sで3馬身差のワンサイド走。この一戦からも完全に旧に復したと見ていいはずです。となれば6月のGI安田記念が当然ながら視界に入っていることでしょう。
また、2番人気のタワーオブロンドン。4、5番手の好位をキープしましたが、直線で伸び負け。馬体重がプラス10k。冬期で休養明けが多分に応えたような様相です。5着と敗退。
一方で2着と好走したレッドオルガ。終始、人気のタワーオブロンドンの背後で様子を見ながらの追走。この位置取りがうまく行きました。鋭く伸びてインディチャンプと半馬身差は立派。
また、注目されたロジクライ。2番手の正攻法でしたが、最後の最後で伸び負けした印象。冬期で少し馬体に余裕があったのかも知れません。
中団から直線追い上げてきたロードクエスト。10番人気でしたが4着。1分32秒3、ラスト33秒7は優秀です。間違いなく復活して来ました。
楽しみにしていたテトラドラクマは、終始好位の外で機を窺いましたが、直線坂を上がってから伸びを欠きました。これは昨秋のオーロC以来の実戦ということで、本来の伸び脚を欠いたのかも知れません。休養明けをひと叩きした馬たちを含めて、変わり身に注目しておきたいところです。
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破竹の4連勝!次のGIは菜七子Jと言うプラン!
今開催の最終日に予定されているGI「フェブラリーS」。その前哨戦「根岸ステークス」が行われました。
この日、2番人気に推された3連勝中のコパノキッキング。中団の外に待機するとゴール前で外から力強く伸びて、インをついて一旦先頭に立ったユラノト(3番人気)を捉え1着。重賞2連勝となりました。
昨年8月の札幌で500万を脱すると、あれよ、あれよと言う間に1000万、準オープン、そしてオープン。勢いで重賞カペラSを制覇。5ヵ月間に衝撃的なスピード出世。
デビュー時は持ち前のスピードを生かして主導権に固執していましたが、10月の藤森Sで大きな出遅れ。このとき腹をくくった戸崎騎手は後方で末脚を温存。直線大外から目の覚めるような追い込み勝ち。この一戦からコパノキッキングの展望が大きく広がったような気がします。
同じことは、初重賞のカペラSでもありました。柴田大騎手が騎乗。出遅れて最後方。この時も見事な末脚でゴール前一気。ややスタートに課題を残しましたが、今回の根岸Sは互角のスタート。それゆえ中団のポジションで楽に対応できた印象です。
根岸Sで主導権を取ったのがマテラスカイ。2ハロン目が11秒1-11秒5。芝並みのスピード。1200mを中心に走っていたコパノキッキングにとっては、追走に手こずることはありませんでした。
2着のユラノトは枠順を生かし、ルメール騎手が好位のインで流れに乗りました。その後ろの中団にクインズサターン。後方で外をまわるモーニン。そして今回もスタートで大きく出負けした1番人気サンライズノヴァ。
直線逃げるマテラスカイのインから抜け出したユラノト。これを待っていたかのように外からコパノキッキング。脚勢は断然コパノキッキング。ゴール前で力強く抜け出して快勝。初めての東京、左回り。そして1400mで初勝利。GIフェブラリーSに向けて大きな一歩を踏み出した印象です。
2着にユラノト。3着にクインズサターン。モーニンが4着。1番人気のサンライズノヴァは課題のスタートのロスが致命的で8着に凡退となりました。 優勝したコパノキッキングは、GIフェブラリーSでは初GI騎乗となる藤田菜七子騎手とコンビ。根岸Sではマーフィー騎手が、あまりにも見事な騎乗ぶり。彼女にもここは一番、感動的な騎乗、シーンを期待したものです。
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