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1番人気キセキの惨敗にブーイング!!

春の天皇賞の前哨戦「日経賞」は、香港ヴァーズ以来の実戦となった古馬陣の大将格キセキが9着に惨敗。スタートで遅れたキセキはいつものように後方で展開。内から前に出て来たロードヴァンドールを制して主導権を主張したガンコ。

ところが、事態は予測できない展開となりました。キセキが1週目の2コーナーをまわると、外をグングンと前に出て行きます。それでガンコの2番手か、と見ていると、なんとガンコに変わって先頭。ビックリする藤岡祐騎手。そこから一気にガンコ以下を引き離して行くのです。

まさにイチかバチかの戦法。そして4コーナーを少し外目でまわるキセキ。そこへ2番手のガンコが突っ込んで一気に先頭を奪い返しました。

ゴール前で粘るロードヴァンドール、そしてゼーヴィントが2番手に上がって来ましたが、直線外から一団が強襲。一番外の私の◎サクラアンプルールが、2着に上がれそうな勢いでしたが、その内から伸びたチェスナットコートが並んで2着ゴールイン。

優勝はガンコ。年末に1000万を勝ち上がったばかり。まさに素質開花の春です。いよいよ天皇賞・春に出陣。また春の乱となるでしょうか。

一方、1番人気のキセキは9着。惨敗でした。なんとも理解不能なルメール騎手の騎乗。ファンのブーイングもわかる気持ちがします。

また、2番人気のトーセンバジルは2着争いにいましたが5着に敗退。古馬戦線は不安定です。

1番人気レッドファルクス不発の高松宮記念!!

昨年の優勝馬セイウンコウセイ。当時2着だったレッツゴードンキ、3着レッドファルクス。この3頭が揃って今年も参戦して来ました。

昨年は小雨が降りしきる稍重馬場。今年は良馬場発表。ところが、昨年の勝ちタイムが1分8秒7(前半3F33秒8)だったのに対し、今年は1分8秒5(前半3F33秒3)と同じような時計。良馬場と思っていたら芝の泥が蹴上がる道悪に近い馬場コンディションだったのかも知れません。

それは1番枠から飛び出したセイウンコウセイが、4コーナーで内ピッタリではなく内をあけ、3分どころを選択したのです。これは明らかに馬場を意識した騎乗だったと思います。

逃げるセイウンコウセイに外からダイアナヘイローが並びかける展開。ブリザードが4、5番手の好位。直後に内からナックビーナスとファインニードル(2番人気)が外。それを前に見て3番人気のレッツゴードンキ。中団の内に今一息スタートが甘かった私の期待ダンスディレクター。

ところが、外からレーヌミノルとジューヌエコールがダンスディレクターの前に入ろうとして、ダンスディレクターの武豊騎手が立ち上がる格好で手綱を引きます。頭を上げるダンスディレクター。結果的にこれが致命的でした。

そしてレッドファルクスは最後方から2番手。いつもの位置とはいえ、やや消極的な印象がありました。

4コーナーで内をあけて先頭のセイウンコウセイ。外に並んだダイアナヘイロー。セイウンコウセイの内から直線中程で仕掛けて先頭に立ったレッツゴードンキ。その内からダンスディレクター。外からブリザードも懸命に前を追います。その外に追い上げて来たのがナックビーナスと外のファインニードル。

先頭に立ったレッツゴードンキがしぶとく頑張っているところに、一番外のファインニードルが鋭く伸びて馬体がピッタリと合わさったところがゴールでした。

写真判定はファインニードルがハナ差だけ抜け出て優勝。レッツゴードンキは昨年に続き惜しい2着。ファインニードルと並んで伸びて来たナックビーナスが、内のダンスディレクターを半馬身差抑えて3着。

逃げたセイウンコウセイが6着で、直線17番手、馬群の中から追い上げたレッドファルクスは8着に敗退。馬場コンディション、位置取りが大きく左右した今年の高松宮記念だったと思います。

優勝したファインニードルは初GI制覇。前走のシルクロードSの圧勝が本物だった印象があります。

また、私が推したダンスディレクターは4着。3角手前で外からレーヌミノルとジューヌエコールが、内側に急に内側に進路を取ったことが致命的でした。8歳馬で連続して使えないタイプ。それゆえ、今回の不利は手痛たかったと考えています。