これは予想外!驚きの展開に◎クイーンズリングが猛追!!
牝馬3冠目の「秋華賞」。直前のローズSで出遅れながら直線大外から追い込んで2着だったオークス馬、ミッキークイーンが今回も主役の1番人気。
ミッキークイーンの浜中騎手にとっては、圧倒的な支持を受けたローズSで、出遅れて2着に敗れたことから、今回は大外18番枠を引いたこともあって、大きなプレッシャーを感じていたと言います。
戦前、私は先行ノットフォーマルが16番枠を引いたことから、レッゴードンキが主導権を取って、比較的落ち着いた流れに持ち込むに違いない。ローズSで5着だったクイーンズリングが、再び好位で流れに乗り、ひと叩きした変わり身を、成長力を見せてくれるはずだ、と考えていました。
ところが、GIレースというのは、フタを開けて見るまでわからないものです。何故かレッゴードンキが主導権を主張しに行きません。ホワイトエレガンスがじんわりと先頭に立つ中で、それならと言うことからかノットフォーマルが外から一気に先頭を奪って、快調に飛ばします。何故か抑えが利かないという印象で、ぐんぐん飛ばし2番手以下を離し気味に逃げます。これでレースが一変しました。
前半3Fが33秒8、半マイルを45秒4、1000m通過が57秒4。まさに息をも入らない展開となりました。
2コーナーにかかると離された2番手にホワイトエレガンス。また離れてテンダリーヴォイス。そこへ我慢できないとばかりにレッツゴードンキが浮上。岩田騎手がガッシリと手綱を握り締めたまま3番手に進出してきました。
マキシマムドパリが中団の前に位置し、内からココロノアイ、外には仕掛けてミッキークイーン。直後にピッタリとトーセンビクトリー。その外に並んでアスカビレン。そしてインを通るディープジュエリーの真後ろに私の◎クイーンズリング。もう少し前に位置するはずが、流れが速かったせいか置かれた形。最後方にアンドリエッテと、2番人気、ローズS優勝のタッチングスピーチ。
3コーナーの勝負どころ。坂の辺りでレッゴードンキが2番手のホワイトエレガンスに並びかけて行きます。5番手に進出したマキシマムドパリ。中団にはココロノアイと並んでミッキークイーン。その直後にトーセンビクトリーがガッチリとマーク。外には仕掛けてアンドリエッテが進出。後ろに内からクイーンズリングとアースライズが併走。タッチングスピーチはまだ最後方。
さあ、最終4コーナー。ノットフォーマル、ホワイトエレガンス、レッゴードンキに外から並んだマキシマムドパリ。その後がココロノアイとミッキークイーン。仕掛けたアンドリエッテが迫って来ました。トーセンビクトリーが少しモタついています。外にアスカビレン。その後に内からクイーンズリング、外にアースライズ。タッチングスピーチも外をまわって出撃態勢。
ノットフォーマルがホワイトエレガンスに並ばれるとギブアップ。直後の内にいたレッツゴードンキが前に出て行きません。前に行く脚がないような印象。そのときすぐ後ろいたミッキークイーンが内のココロノアイ、外のシングウィズジョイとともに浮上。ここでミッキークイーンは外に進路をとらず、馬込みの中に突入していきます。前がカベになる恐れがあるぞ、と考えたもののまわりの馬をかき分けるように、グイと割って出てきました。中団のアンドリエッテも上昇。一方、トーセンビクトリーはローズSのような脚が使えず置いて行かれます。
そこへ内から外に進路を出したクイーンズリングにエンジンがかかりました。最後方のタッチングスピーチは前のアースライズが外に出たので、その煽りで大外に振られるような形。
ゴール前でマキシマムドパリを捉えたミッキークイーンが先頭に立ちます。これを目がけて外から猛然とクイーンズリング。ぐいぐい詰め寄りましたが、ああ、ゴール板が目前。
結局、クビ差届かず惜しい2着。そして懸命に粘ったマキシマムドパリが、外から迫ったアンドリエッテをクビ差振り切り3着。
2番人気のタッチングスピーチが6着で、3番人気のレッツゴードンキは直線流し気味にブービーの17着。4番人気のトーセンビクトリーが8着。
勝ちタイムが1分56秒9。秋華賞レコード。コースレコードに0秒1差。まさに高速決着でした。
優勝したミッキークイーンはオークスに続くGI連勝。騎乗した浜中騎手は昨年のショウナンパンドラに続く秋華賞連覇。
直線で外に出していると、ひょっとしてクイーンズリングに差し込まれていた可能性があります。それゆえ馬込みに突入した戦法が成功だったようです。
ただ、ローズS、秋華賞ともに高速決着。次に控えるエリザベス女王杯は、その反動が気がかりとなりました。
また、桜花賞馬レッゴードンキは、ギブアップ状態で直線は流しているようにも見えました。残念です。
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天皇賞へ力強い布石!エイシンヒカリ東京一人旅!!
1番人気エイシンヒカリが期待に応えて「毎日王冠」を、堂々と逃げ切り勝ちを決めました。
秋の天皇賞の前哨戦、「毎日王冠」は良馬場の東京競馬場で、注目の強豪が勢ぞろい。一昨年、5番人気のクラレントが3着に逃げ粘り、昨年は主導権を取った11番人気のサンレイレーザーがクビ差2着。先手を取った馬が開幕週の馬場を利して粘り抜く、いわゆるスローの前残り、ということもここ2年の毎日王冠の結果が出ていました。
今年はエイシンヒカリが典型的な逃げタイプ。他にリアルインパクト、クラレント、グランデッツァなどが先行タイプですが、折り合えることもあって、エイシンヒカリに喧嘩を売ってまで競ることは考えづらいことでした。
そのことはファンの方もご存知。13番枠にもかかわらず1番人気に支持されたエイシンヒカリ。そのことを意気に感じたのか、抜群のスタートを決めて、労せずして外から先頭に立ちかけます。
一方、3歳馬アンビシャスが出遅れて最後方に置かれる結果的に致命的不利。またクラレントも出負けして後方。リアルインパクトもジックリ戦法。こなると、主導権を取ったエイシンヒカリの一人旅。前半3ハロンを35秒9、半マイルが47秒9、翌日ツクバアスナロが優勝した500万クラスの35秒6-47秒4よりも遅いペース。
遅いペースを読んだ横山典騎手の追い込みヴァンセンヌが、内のグランデッツァと並んで2番手。その直後にイスラボニータ、内にはディサイファ。この位置にはダノンシャークが展開。中団にトーセンスターダムと外にリアルインパクト。後方にクラレント、最後方にはスピルバーグがいて、ポツンとアンビシャスが追走。
1000m通過が59秒9、やはり前記の500万よりも遅い流れ。ここから単騎一人旅のエイシンヒカリが11秒台にギアチェンジ。直線も抜群の手応えで進むエイシンヒカリを、グランデッツァ、ヴァンセンヌ、リアルインパクトが2番手から前を追います。ピッタリとディサイファとイスラボニータが追走。ダノンシャークが続きます。最後方には変わらずスピルバーグ、外にアンビシャス。
快調に飛ばすエイシンヒカリ。直後の2番手グループは逆に脚色が鈍くなってきました。そこをイスラボニータがスパート。エイシンヒカリを追います。それでもエイシンヒカリの脚色は衰えずゴールを目指します。外からディサイファがグイグイと伸びて来ました。
後方グループは上りの速い決着で際立った脚で迫って来る馬が見当たりません。アンビシャスが直線一番外から前を追いますが、ラスト33秒0の最速を駆使してもダメ。
まさに影をも踏まさぬエイシンヒカリが、ラスト34秒0の再加速でディサイファ、イスラボニータを振り切り、むしろ余力を見せてゴールイン。これで3連勝。
ディサイファがイスラボニータをクビ差捉えて2着。アンビシャスが6着で、ヴァンセンヌが失速して9着。その後ろには昨秋の天皇賞馬スピルバーグで10着。
来る天皇賞に向けて力強い第一歩を踏み出したエイシンヒカリ。本番でも顔ぶれからおそらく競り込んで来るような馬が見当たらず、またまた一人旅の様相です。
京都大賞典を制したラブリーデイとの対決となるのでしょうか。ともに前哨戦が1番人気で優勝。
ひと叩きしたイスラボニータ、サウンズオブアース(賞金的に微妙)、スピルバーグ、アンビシャスの巻き返しはあるのか、目を離せない天皇賞戦線となりました。
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