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勝浦特別よりも遅いタイムにGIスプリンターズSとは何ぞや!!

007 010 まさかまさかの事態でした。本年度スプリント路線の頂上決戦!ともいうべきGI「スプリンターズS」が、秋晴れの中山競馬場で行われました。

優勝したのは1番人気に支持されたストレイトガール。直前のセントウルSは外から一息伸びを欠いて4着。とはいえ勝ち馬と同タイムでゴールイン。1度使われたここは巻き返して来る!という見方が、ファンの共通した思いだったようです。

2番人気がスプリント重賞2連勝中のベルカント。おそらく、このベルカントを目標と、ストレイトガール陣営は考えていたと思われます。

また久しぶりのミッキーアイルも高松宮記念と同様に、前に出てハクサンムーン、アクティブミノルの直後で展開しよう、という思いが浜中騎手の脳裏にはあったはずです。

「やはり、この馬は逃げたほうがいい。持ち味がフルに生きる。だから今回はどうしても行かせる」ハクサンムーンのサイドは強く断言。

ハクサンムーンの逃げ宣言にアクティブミノルの藤岡康騎手は、張り合う勇気もなく、それじゃ2番手でもいい。ハクサンムーンの直後で脚を残してやろう、そういう作戦で臨んだようです。

  スタートと同時にポンと好発を決めたミッキーアイル。主導権を主張することはなく、アクティブミノルが楽に主導権。内からベルカント。そこを二の足がつかなかったハクサンムーンが、ここはどうしても行きたいとばかりに、アクティブミノルの内からシゴいてシゴいて先頭。

予定通りサッと2番手に控えたアクティブミノル。そしてミッキーアイルを離し気味にスイスイとハクサンムーンは行きます。

これについって行ってはまずい、とばかりに先行各馬はハクサンムーンを度外視。そのポジションで脚を温存。ベルカントはガッチリと好位の内。外にはかかり気味のミッキーアイル。ベルカントの背後に内々を走るサクラゴスペル。外をいつもより早めにレッドオーヴァル。その後ろにはコパノリチャード。中団内々を香港の刺客リッチタペストリー。その左斜め後ろにストレイトガール。その外側をウリウリが虎視眈眈。その真後ろをウキヨノカゼが直線勝負に賭けます。

さて、注目の前半の3ハロンを34秒1。まさかまさかのペース。直前に行われた1000万の勝浦特別の33秒9よりも遅いペース。前日の2歳未勝利クラスが、なんと33秒8。GIスプリンターズSが未勝利クラスより遅い事件的ペースです。

001 この過去10年で一番遅いペースで進み、4コーナーではその手応えの良さから先行馬、あるいはその直後にいる馬で決着!と思われました。

直線内で頑張るハクサンムーン。その2番手から並びかけたアクティブミノル。外にはミッキーアイル。4番手内をベルカント。その直後には抜群の手応えのサクラゴスペル。その後ろにはストレイトガールが肉薄。後方から外をラストスパートに賭けるウリウリ。それを追うようにウキヨノカゼ進出。

002 ラスト200mでハクサンムーンを捉えたアクティブミノル。それをミッキーアイルが捉えて先頭に立ちかけます。待っていたかのようにサクラゴスペルがバリバリとエンジン全開。ベルカントはここで脱落。サクラゴスペルの後ろからストレイトガールが猛然とスパート。これには外のウリウリもついて行けません。大外からウキヨノカゼが強烈な末脚で肉薄。ゴール前のもの凄い叩き合い。

結局、ゴール寸前で先頭に立ったストレイトガールが見事に優勝。今年はヴィクトリアマイルに続きGI2勝目。2着は最高のポジションで、ロスなくまわって来たサクラゴスペル。大外一気に追い込みをかけたウキヨノカゼが届かず3着。ミッキーアイル、ウリウリが際どい4、5着。直線失速したベルカントは13着。急坂の中山は3番人気だった朝日杯FSでも凡退。どうも中山は鬼門のようです。

003004 005 それにしても、勝ち時計が1分8秒1。直前の勝浦特別のキャレモンショコラが1分8秒0。スピード決着を楽しみにしていたファンにとっては、あまりにも平凡なタイム決着となってしまいました。

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ご近所の皆さんに伝えたかった自信の◎リアファルの強さを見ましたか!?

009  菊花賞に大きなインパクトを与えるトライアル「神戸新聞杯」。ここに私、アベコーが凄い自信のある大器が出て来ました。   リアファルです。「競馬道OnLineプレミアム予想」、「アベコーの競馬大予想」、無料動画サイト「アベコーのスマート競馬カレッジ」でもお伝えしましたが、今回の神戸新聞杯は、私が手ぐすねを引いて待ち焦がれていた一戦でもありました。 001 7月の準オープン・マレーシアCを圧倒的強さでワンサイド劇。しかも、破った相手が直後の小倉記念で1番人気のマローブルー、小倉記念の勝ち馬アズマシャトル。主導権を取って一人旅。早めに直線外から並びかけたマローブルーを、なんと二枚腰で再加速し、これを突き放す横綱相撲。当時は初めての芝で、かつ重馬場でラスト34秒3。キャリア5戦でこの内容には衝撃的でした。騎乗したルメール騎手もその資質を絶賛! それから2ヵ月、神戸新聞杯に登録して来ました。下馬評はほとんど人気がありませんでしたが、フタを開けたら離されたとはいえ3番人気。本当にファンの見識の高さに脱帽です。申し訳ないのですがマレーシアCを見ながら、単純にスルーされた予想家のセンス、見識を私は疑います。 002 加えて、強力な逃げ馬が見当たりません。これなら楽に前に出て行けそう。競り込んで来る馬がいない、よしんば2番手でもまったく問題ないのです。 まさにレースはそうなりました。ポンと出て前に出ると、ルメール騎手が外の武豊騎手のティルナノーグに目をやると、手綱を控えていることを確認して、楽々と1コーナーをまわりました。 圧倒的1番人気のリアルスティールは中団の前に位置します。すぐ前にはバイガエシ。4番人気のアルバートドック、5番人気のキロハが後方で、最後方にはトーセンバジルとダッシュがつかなかった2番人気のマッサビエル。 前半の5ハロンが62秒4、半分の6ハロンは1分15秒5。明らかにスロー。3コーナーで先頭のリアファルから後方までギュッと詰まって来ました。それでもスイスイと気持ちよさそうに逃げるリアファル。 004 4コーナーから直線で引きつけて先頭でまわって来たリアファル。2番手にレッドソロモン、ティルナノーグの外から進出したバイガエシ。それを見て福永騎手のリアルスティールが追い出しをかけます。後方からアルバートドック、その外にマッサビエル。馬込みに突っ込んだトーセンバジル。 003 まだまだ余裕のリアファル。ここからマレーシアC同様に、一級品の二枚腰で再加速。外からこれを懸命に追うリアルスティール。3番手以下が離れます。リアファルはまったく危なげなく、むしろ余裕を残してリアルスティールを圧倒。2馬身差でした。ラスト3ハロンが11秒0-11秒4-11秒7。余力を残して34秒1。見事な重賞初制覇でした。 006 005 0072着がリアルスティール。バイガエシをゴール前で捉えたトーセンバジルが3着。4番人気アルバートドックは7着。2番人気のマッサビエルは後方のまま見せ場なく13着。直線で手前が替わらなかったのか直線で戸崎騎手が追いづらそうに、ビッシリと前を追うことが出来ませんでした。まったく全力で走っていません。 また、キロハナは休養明けということと、10頭以上の厳しい競馬が初めて。14着も仕方ない印象です。 008