今週も川田騎手がにんまり!復活の横綱相撲で快走!!
福島の夏を彩る伝統の「七夕賞」。この時季、このコースに強いとされる馬たちが過去に勝ち上がって来ました。
そういった中にあって、1番人気に推されたのがレコンダイト。大阪―ハンブルグC2着、目黒記念2着。ここへ来て一段とパワーアップしてきたことと、M・デムーロ騎手が騎乗とあって期待度がアップ。ところが、このレコンダイトは福島コースが初めての経験。なにより、全5勝中1月から3月の間に4勝。10月の京都の1000万で1勝。
つまり、4月から9月にかけて勝ち星はゼロ。それも6月から9月はいつも休んでいる馬なのです。夏に弱いタイプの典型なのでしょう。
2番人気に推されたのがグランデッツァ。昨春の都大路Sでは日本レコードで独走。圧倒的なポテンシャルの高さを見せつけた馬でした。ただ、あと一歩のところで勝ち損じて来た不運さも合わせ持っていたのです。
今回の七夕賞は、昨年、見事な逃げ切り勝ちを披露した夏馬メイショウナルトが参戦。今年も主導権を取って連覇を狙ってくるに違いない、と考えていたら同型のトウケイヘイローが飛び出すと、予期したようにメイショウナルトの津村騎手は2番手に引いて折り合いに専念。こうなると流れは落ち着きました。
2コーナーを回って先頭にトウケイヘイロー。ここから3、4馬身離れてメイショウナルト。外からじんわりとグランデッツァ。内にはマデイラ。
前半3ハロンが34秒8は昨年と同じ。1000m通過が59秒5。平均ペースでしたが、2番手以下はもっと楽。
中団の外にアルフレード。その直後にステラウインドで、レコンダイトは後方に控えます。1000m通過すると後方のレコンダイトが仕掛けて外から中団くらいに押し上げて行きます。それとともにアルフレードがスパート。
そして4コーナーでは逃げたトウケイヘイローにメイショウナルトが食い下がり、その外からグランデッツァも仕掛けて並びかけて来ました。インコースをピッタリとマデイラ。外から北村宏騎手がステッキを入れながらアルフレード。中団のレコンダイトは動きが鈍く今ひとつ。変わって後方からじわじわとステラウインドが進出態勢。
直線はなんとか逃げ粘らんとするトウケイヘイロー、メイショウナルトを捉えてグランデッツァが 一気に先頭に立ちかけます。小回りの福島では勝負ありの勢い。
激しい2番手争いはトウケイヘイローを捉えたマデイラが浮上、メイショウナルトを間に外から迫るアルフレード。そのときでした。後方で末脚を温存していたステラウインドが猛然と大外から追い込んで、先行グループ以下を捉えて2番手に浮上したところがゴールでした。
優勝したグランデッツァは1年2か月ぶりの勝ち星。これで秋のGI戦線が楽しみになりました。
GIと言えば、川田騎手が凄いです。安田記念に続き宝塚記念。そして七夕賞と今や重賞男!そして、福島では初めての重賞勝ち。全国JRA10場で残すは函館競馬場のみ。今週の函館記念を制すると、全国10場制覇となります。いずれにしても今後も目を離せない川田騎手です。
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これは驚いた!相手を震撼させたアンビシャスのパンチ力!!
凄い馬が、当然と言わんばかりに大デモンストレーション。注目の3歳馬による『ラジオNIKKEI賞』が、今年も福島で行われました。
過去10年で1番人気が1勝だけ。ハンデ頭は2着1回がやっと。まさに波乱の連続だったのです。
そんな中で、今年のハンデ頭はアンビシャス。56.5Kのトップハンデ。単勝2.8倍の圧倒的な1番人気に推されました。2番人気が2戦2勝のレアリスタ。以下、ロジチャリス、ミュゼゴーストと続く人気でした。
主導権を取ったのが前走のプリンシパルSは大差負けながら、福島のひめさゆり賞を逃げ切ったマルターズアポジー。それにミュゼゴースト、ロジチャリス、その横にブランドベルグで外からキャンベルジュニアも接近。横並びで2番手争いです。
レアリスタは、これらを見る形で中団の内を追走。その外にはグリュイエールが追走。その真後ろのインサイドにアンビシャス。小回りの福島でこの位置は後ろ過ぎしないだろうか。後方にはアッシュゴールドがいます。
前半3ハロンが35秒0、半マイルが47秒3。そして1000m通過が59秒5。超スローではないもののゆったりした流れで進んで行きます。
そして福島の勝負どころの3コーナー。各馬が少し凝縮してきました。ギューッと詰まった4コーナーでは、内から逃げるマルターズアポジーを先頭に、それに並びかけようかというロジチャリス。直後に内からミュゼゴースト、その外に馬体を併せようとブランドベルグ。その外からグランアルマダ。
アンビシャスが内から馬群を縫うように先行馬に接近。外にはキャンベルジュニアが懸命に前を追います。その外からレアリスタとアッシュゴールド。
前を追っていたブランドベルグが内からミュゼゴースト、外からグランアルマダに挟まれそうになり、馬自身が躊躇する仕草。手前が一瞬、歩様がモタついている間に、直後に迫っていたアンビシャスが、もの凄い勢いで前に出て来ます。そして、一気に外から先頭に立つと、そのまま次元の違う脚色で、あっという間に突き放し3馬身半差のワンサイドレース。余裕綽綽でゴールを切るルメール騎手のアンビシャス。少し水分を含んだ馬場で1800m=1分46秒4、ラスト34秒3。完璧な内容でした。
これで6戦4勝、3着2回。共同通信杯でリアルスティール、ドゥラメンテに続く3着だったときよりも、グンとパワーアップしたアンビシャス。2000mのプリンシパルSを快勝したことからも距離は問題なし。中距離路線という見方もあるのですが、ドゥラメンテが不在の菊花賞。是非とも菊花賞を睨んで、無事夏を越して欲しいものです。
ミュゼゴーストがマルターズアポジーを捉えて2着。ロジチャリスが4着で、私が狙ったブランドベルグは4コーナーのモタついたぶん5着。それでも直線外から盛り返して2着馬と0秒2差。広いコースでもう一度追いかけたい1頭です。
2番人気のレアリスタはシンガリ負け。最後は流し気味でした。キャリアと小回り、初めての右回り。ラスト33秒台の決め手を見せられませんでした。
5番人気だったキャンベルジュニアも2戦2勝ながら、初めての右回り、小回りの福島で持ち味を生かせずブービーの15着。夏の成長が待たれます。
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