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そもそも4ヶ月ぶりのトーセンラーが断然人気になるレベル?!

 

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 京都大賞典は台風19号の襲来で、予定していた京都の「京都大賞典」が、翌日の14日、火曜日に順延される緊急事態。雨の予想で考えていたら、当日は太陽がサンサンと出ていて馬場はあっという間に回復。

 京都大賞典は良馬場で行われことになりました。注目の1番人気が昨年の京都大賞典3着のトーセンラー。マイルCSを制したように、明らかに京都大賞典は昨年同様にステップ台。雨の京都も含めて、このコースに良績あるメイショウマンボが2番人気。武兄弟で人気を分ける形。

 ところが、トーセンラーの体重プラス6Kはともかくとして、メイショウマンボはプラス16K増。それで504K!オイオイ大丈夫なのか?と、つい声が出たくらいでした。

 強力な逃げ馬が不在。スタートして一旦、デスペラードが出かかりましたが、これを制してタマモベストプレイが先頭。そしたら外から仕掛けてトゥザグローリーが主導権を取りに行きます。そして、福永騎手は馬の行くままに任せて、2番手以下を離し気味に単騎逃げ。タマモベストプレイが2番手でガッチリ手綱。そこから少し離れてラストインパクト。そしてデスペラードにヴィクトリースター。トーセンラーとメイショウマンボは、やや中団後ろで並ぶように前を追います。最後方近くにヒットザターゲット。

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 1000m通過が60秒7で、坦々としたスローの流れ。3コーナーで再び加速しトゥザグローリーが後続を離しにかかります。ポツンと2番手のタマモベストプレイ。そこからラストインパクトが、まだ動かず3番手で我慢。このままの形で4コーナーを迎えて直線に突入。

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 内側をトゥザグローリーが押し切りを狙って懸命の粘り。これにタマモベストプレイが並びかけラスト200m。外からジワジワとラストインパクト。後続は大きく取り残された形でしたが、トーセンラーが懸命に追いかけます。

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 先頭に立ったタマモベストップレイにラストインパクトが残り50mで並びかけ、2頭の叩き合い。勝負は完全にこの2頭の争い。

 ゴール寸前でトーセンラー、その外からヒットザターゲットが伸びて来ましたが、すでに勝負付けが済んだあと。

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 ゴール寸前でラストインパクトがクビ差タマモベストップレイを捉えて優勝。トーセンラーが3着。メイショウマンボが10着。

 上位2頭は明らかにこれ以上ない展開で1、2着。トーセンラーは次のマイルCSを狙ったようなレース。メイショウマンボは応援してくれたファンに対して申し訳ない10着凡退。

GI馬、追いかけて馬券を買う方が悪いのか・・。

 

枠順がモノを言う毎日王冠が意味する天皇賞・前哨戦!!

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7番チョウサン→2番スーパーホーネット→4カンパニー→4番アゼリオ→8番ダークシャドウ→4番カレンブラックヒル→6番エイシンフラッシュ。さすがに秋の東京の開幕週です。これは毎日王冠の近年の優勝馬です。一見てもわかるように、優勝馬はすべてひとケタ馬番の馬ばかり。

これは不利と言われる東京芝2000m外枠以上のハンデです。毎日王冠の芝1800mは、スタートしてすぐに左にカーブ。これは左側をスムーズに走れる内枠の馬に有利な形態なのです。

今年は3番枠を引いたウインマーレライが労せずして主導権と考えていたら、外から来たサンレイレーザーにアッサリと主導権を渡し、鋭い決め手を欠くウインマーレライにとっては、ここでもう出番なし。

マイル戦で4勝、1分32秒台の速い時計を持つサンレイレーザー。ラスト3ハロンの勝負に持ち込みたい田辺騎手にとっては、まさにしてやったりの気分。

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3番手でいつでも動ける体勢を取ったグランデッツァ。この日の2番人気で1800mはレコードホルダー。ディサイファが好位の内で折り合いに専念。

その後に好発馬を見せたロゴタイプが外々から進出。その内にダイワファルコンで、また内側にはエアソミュール。ダイワマッジョーレとダークシャドウが中団。その後ろにペルーサがいて、外にはスピルバーグと1番人気のワールドエース。3番人気のロサギガンティアは最後方から2番目。そこにはダノンヨーヨーが最後尾を追走。

前半の半マイルが47秒1で1000m通過が59秒1。最高の馬場コンディションでGⅡの芝1800m。誰が見てもスローペース。このままでは、ラスト34秒台を切るような争いになるかも知れないと考えていたら、実際、ラスト4ハロンが46秒1で、ラストの3ハロンが11秒2-11秒3-11秒8の争い。

素晴らしいペースで逃げたサンレイレーザー。これを捉えに4角から動いて出たのがグランデッツァ。それを見てロゴタイプが仕掛け気味に外から出て来ます。そしてグランデッツァの外に持ち出したのがディサイファ。

ラスト200mでもサンレイレーザーは快調。グランデッツァ、ロゴタイプが必死に前を追います。ディサイファもいい伸び脚。そして中団の内から直線で開いた間隙を狙って武豊騎手のエアソミュールが進出態勢。

後方にいるワールドエースはついて行くのに手一杯といった鈍い動き。ダークシャドウも同様。ロサギガンティアはインを狙ったものの前を捉えるほどの勢いは見られません。

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ゴール前まで懸命に粘らんとするサンレイレーザー。その外側からエアソミュールが一瞬の鋭さで一気に抜け出て来ました。

またその外からディサイファが鋭く追い込んできたスピルバーグと接触する場面。それでもスピルバーグはひるまず鋭く肉薄したところがゴールでした。

優勝はゴール寸前でサンレイレーザーをクビ差捉えたエアソミュール。この2頭からクビ差遅れてスピルバーグ。ハナ差でディサイファ。

グランデッツァが5着で、6着がロゴタイプ。1番人気のワールドエースが13着と惨敗。ダークシャドウが12着。ロサギガンティアは7着。

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勝ちタイムは1分45秒2、ラスト3ハロンが34秒3。5年前、カンパニーが優勝したときのタイムが1分45秒3。ところがレースのラストが33秒6。昨年エイシンフラッシュが優勝したときのレースのラストが33秒3。GI級の争いのときには33秒台のパンチ力が必要なのですね。今年は一息物足りなさが残りました。

そして、来年も毎日王冠は、よほどのことがない限りにおいて、単数馬番の内枠有利は変わらないでしょう。今年は「2番」がラッキー・ナンバー。ちなみに、5着までオール単数番号でした。