fbpx

人気の弟が驚愕の出遅れ!それでも兄貴が来たー!!

2歳牝馬の頂点「阪神ジュベナイルフィリーズ」。ソダシに続けとばかり、今年も来年の桜の希望を乗せて精鋭18頭が終結。

  単勝2.9倍と断然の1番人気に推されたナミュール。鞍上に3年前、ダノンファンタジーを優勝に導いたCデムーロ騎手。デビューから3連勝を目指しましたが、なんとなんとスタートで致命的とも思える大きな出遅れ。最後方に取り残されました。

スタンドのファンの悲鳴にも似た声が聞こえる中で、スタートから激しい先行争いが展開。外から手綱をしごいてダークペイジが結局、主導権。トーホウラビアンが2番手をキープ。そして離れた3番手に4番人気のウォーターナビレラ。

2番人気のルメール騎手のステルナティーアは折り合いに専念し中団の中を追走。同じような位置にラブリイユアアイズがいます。そして後方にはナムラクレア、ベルクレスタ。サークルオブライフがいて、最後方には出遅れたナミュール。

前半の3ハロンが34秒1、5ハロン通過は59秒0。緩みない展開です。そして4コーナーを先頭でまわったダークペイジ。ウォーターナビレラ、その外にはラブリイユアアイズ。一番外から外々を早めに仕掛けたベルクレスタが並んで激しい叩き合い。そこへベルクレスタの背後からサークルオブライフが、満を持して追い込んで来ました。一方、後方で後方を進んだナミュールが外に出す猶予がなく、イチかバチか各馬が避けた開いたインを突いて伸びて来ました。

それでもゴール前の勢いは断然サークルオブライフ。半馬身差突き抜けたところがゴールでしたが、着差以上の余裕を感じたほどです。2着は外のウォーターナビレラ、内のナミュールに競り勝ったラブリイユアアイズ。半馬身差でウォーターナビレラ、クビ差でナミュール。

優勝したサークルオブライフ。鞍上のMデムーロ騎手は顔をくしゃくしゃにしながら「いつも応援してくれて、ありがとうございま~す。レース前から自信がありました。最後まで良く伸びてくれました」とコメント。

  惜しかったナミュール。発馬で大きな出遅れ。それで勝ち馬と微差。やはり器は大きいと見ています。また、早めに外々を動くことになったベルクレスタ。結果は0秒6差の6着。まだまだ大きく変わる余地があります。

ステルナティーアはマイナス10k。434kの小柄。レース中に他馬と接触し不完全燃焼。馬体の成長があると大きく巻き返してくるはずです。

サークルオブライフでGI阪神JFを制したMデムーロ騎手。初めてのイタリアン兄弟による制覇。1番人気のナミュールで出遅れて4着だった無念のCデムーロ騎手。デムーロ兄弟の明暗は分かれました。

史上初のデムーロ兄弟のGIワンツー(1、2着)を楽しみにしていたファンも少なくなかったはずです。

強い!強い!持ったまま6馬身差のワンマンショー!!

          ダートのGI「チャンピオンズカップ」は、3歳牝馬の桜花賞馬、強いアイドル馬ソダシが参戦。初めてのダートを不安視されましたが、蓋開けから人気が集中。結局は2番人気に落ち着いたものの多くのファンが大声援。

  当日、1番人気に浮上したのがテーオーケインズ。今年の帝王賞を独走し、単勝3.3倍!昨年の勝ち馬チュウワウィザードが3番人気。

  ソダシが1番枠。私には外からわっーと来られたときに砂を被ったりすると、3歳牝馬でダート未経験のソダシにとって厳しい競馬が予測されました。隣の枠にはスピードが自慢のカジノフォンテン。おそらくカジノフォンテンが先手を主張して来るはず。私をはじめ多くのファンがそう考えたはずでした。

ところが、ソダシとインティが好スタート。カジノフォンテンはダッシュが利かず好位で展開。となると、ソダシが労せず主導権。それに続くインティ。サンライズホープとアナザートゥルースが好位。その後にカジノフォンテンとテーオーケインズ。

チュウワウィザードは中団の外。すぐ前には福永騎手のオーヴェルニュ。そしてルメール騎手のカフェファラオがその直後で機を窺います。

  前半の5ハロン通過が61秒4。昨年は60秒3。明らかにスローに近いペース。

直線は内からソダシ。その外から並びかけるインティ。その背後からテーオーケインズが迫って来ます。ラスト200m付近で先頭に躍り出たインティ。そこへ迫って来たテーオーケインズが並ぶところなく先頭に立ちます。一気に後続を突き放しにかかりました。

抜け出したテーオーケインズの優勝は決まり!インティとアナザートゥルースの2着争いのように見えましたが、外から猛然とチュウワウィザードが強襲。2番手に上がりました。

余裕綽々でなんと6馬身差のワンマンショー。テーオーケインズの独り舞台でした。衝撃的な強さを披露。

2着がチュウワウィザード。頭の上げ下げとなった3着はアナザートゥルース。私が期待したインティは無念の4着。

初めてのダートとなったソダシは直線で失速。12着に敗退しました。やはり、古馬の重賞級相手に3歳牝馬が初ダートと言う条件は厳しいようです。