どうしたものか8月上旬の新潟土日の週末は、あまりにも混みすぎて大変なのです。新潟市内でホテルを当日探そうとしてもまず無理。
以前は恒例のスマップのコンサートに、新潟祭りが重なり、加えて新潟競馬場では関屋記念。ホテルなんか蟻のコ1匹入れる隙間がありません。新潟競馬で常に定宿にしている人でも、混雑が予想される前日の土曜日は、一部のホテルではどちらかのホテルに替えて下さいと、ホテル側から追い出されるようなことになるらしいのです。
今年もそうでした。8月8日日曜。新潟祭りの最終日。大相撲が新潟巡業に来ているとかでファンも新潟市内に滞在。そして関屋記念観戦のファンに競馬関係者。市内は大変混雑していました。
その前日、新潟市内のホテルは全てにおいて満室状態。私も1ヶ月前からホテルを予約しようと、探してみたのですが、いつもの定宿はもちろん、良いホテル、まあ比較的良いホテル、まずまずのホテル・・という順に、インターネットを含めて当たってみたのですが、まったく空き室がない状態。上級のシティーホテル から安宿まで1室もなし。1ヶ月前でこんな状況は、これまで見られなかったこと。異常な混 雑なのです。新潟は結構ホテルが揃っているので、1ヶ月前でも大丈夫だろうと、油断をしていたのがいけませんでした。
で、仕方なく新潟近隣から宿探し。結局、新幹線の新潟駅ひとつ手前の燕三条駅に宿泊。
探し当てた宿がアパチェーンの「アパビラホテル燕三条駅前店」。燕三条駅は温泉と景観、競輪で有名な弥彦に向う弥彦線が乗換駅。燕三条市内も銀食器の工場が多く、その関係者が行きかう町ですが、新幹線の駅前は実に閑散として実に静か。
アパビラホテルは部屋に入って驚きました。ホテルそのものが新しいということもあって、凄く綺麗で清潔感満点。白と黒を基調にして、ベッドの照明がほんわりと、あったかいのです。窓から遠く弥彦の山々が見える景観もよし。洗面・浴室もピカピカで、それぞれの備品もドーンと揃っているのです。いやあ、ここはシティーホテルか、と見間違うくらいでした。スリッパも新しい中敷を用意。テレビは映画鑑賞用にと、薄型でわりあい大型サイズ。健康ランド的な大型浴場も完備して、宿としては文句なし。
その日の新聞と鍋用の特製スープの素をプレゼントされて、これで締めて5,500円は大満足のお値打ち価格。近くにはサティもあって買い物にも便利。落ち着いた気分で休息を取るということでは、最高に近いビジネスホテルかも知れません。
なにより嬉しかったのは浴衣が2着。その上に舞い降りた折鶴が2羽。ホテル側のもてなしの心が染み入るようでした。
新幹線で新潟駅まで十数分。新潟市内がいっぱいでもガッカリすることはありません。燕三条があります。何か嬉しい発見をした気持ちでした。
新潟8月上旬の週末はあまりにも混みすぎて市内はホテルがない!でも凄いホテルを発見!
キリシマの見事なペース配分に北村宏騎手が最高の笑顔!(^^♪
それは最高の笑顔でした。関屋記念の表彰式から引き上げてきたばかりの北村宏騎手 に「会心のレースだったんじゃない?」と水を向けると、履いていたブーツを洗いながら「はい、ありがとうございます」とにっこり。
この日の新潟の重賞「関屋記念」。1番人気はここ一連の安定した内容からマイル巧者のスピリタス。外回りの芝1,600mで持ち前の豪脚がフル回転するに違いない、という見方が大勢を占めていました。
私も新潟の外回りのマイル戦は、過去一連のデータから差し追い込み馬が断然優勢だったことから考察して、私もスピリタスと同じような脚質のムラマサノヨートーの末脚に賭けたのです。昨秋の東京、紅葉Sで見事なゴール前の一気差し。時計が 前週の重賞・富士Sよりも優秀だったことも後押しの材料で、大いに注目していたのですが・・。
ただ、気がかりだったのが流れで、私の描いた展開は、逃げるのがレッツゴーキリシマ。本当は主導権を取りたいフサイチアウステルが仕方なく2番手。3番手に積極策で米子Sを快勝したタマモナイスプレイと、その後にしぶとさが真骨頂のマッハヴェロシティ。やや平均よりも速い流れだろうと考えました。
ところが、半年ぶりの実戦になるレットゴーキリシマは主導権をとっても、長く休んでいたのでスローには落とせないはず、という見方は間違いでした。フサイチアウステルが最初から諦めたようなレースで、メリハリに欠けるレース。2番手にタマモナイスプレイ、その直後にマイネルクラリティで 坦々とした流れ。
前半の半マイルが48秒2で1,000m通過が59秒7。いかに新潟の外回りとはいえ絶好の馬場コンディションで、重賞のマイル戦としてはスロー、超スローペースといっても過言ではない遅い展開。結局このスローに持ち込んだ北村宏・レッゴーキリシマ。大外から鋭く迫ってきたセイクリッドバレー、その外のリザーブカードを振り切ってゴールイン。スピリタスがスローと人気を意識して早めの位置取りでしたが、外からセイクリッドなどの追い込み馬に差し込まれて6着。それでも勝ち馬と0秒2差。
一方、ムラマサノヨートーも4角が14番手のポジション。さすがに外に出しては間に合わないと感じた のか田中勝騎手が、イン狙いで追い込んできましたが7着同着。ラスト3ハロンを32秒4の豪脚を駆使しても及びませんでした。無念です。
また、このレースで僅差4着だったテイエムアタック。13番人気でしたがラスト32秒0の凄い脚で0秒2差。大収穫の内容です。もっとも、春の新潟・谷川Sでもメンバー最速の33秒4の末脚を披露。続く京王杯SCでもラスト32秒8の最速タイムを計時。6歳牡馬ですが本格化を見せています。ベストのマイル戦では要注目です。
「いやあ、アベコーさん、今年の夏の新潟は散々だったんですよ。勝てそうなレースを取りこぼしたり・・。なんかチグハグでしたね。やっとですかね」と北村宏騎手。
先週は土曜2勝。そのひとつがダリア賞のエーシンブラウン。私も◎で単勝を買って応援 していたのです。
「いい感じの馬ですね。前にも行けるし、ゴーサインを出すと、素早く反応してくれますね。クセのない利口な馬ですよ。確かに完成されている部分はありそうですが、楽しみな馬です。えっ!新潟2歳Sですか、まだ色々調整しなくてはならないので、どうなるかは未定ですね」と北村宏騎手。
暑い夏がピッタリの北村宏騎手。新潟の後半戦が今週から始まりますが、関屋記念の優勝で大攻勢となるのか、笑顔が似合う注目したい一人です。