fbpx

よくご存知!人気馬同士の決着だった関屋記念の凄い2頭!!

 迎えて44回目となった「関屋記念」は、2番人気のスマイルジャックと1番人気のヒカルオオゾラ。2頭のデットヒートとなりスマイルジャックが1馬身差突き放して優勝。3番手以下の馬とは役者、スケールの違いを見せつけました。
 そもそも、今年の関屋記念はマイネルレーニアを筆頭に、ナイアガラ、トーホウレーサー、キャプテントゥーレ、マイネルスケルツィ。逃げ、先行タイプが揃って、緩みない流れになるだろうと予測。人気のヒカルオオゾラも好位置から早目のスパート。直線が日本一長い新潟外回りの芝2000m。ゴール前で凄いドラマが待っているという私の見解。
 で、狙いはスマイルジャックとライブコンサートの末脚。馬券的には前走の米子Sで大敗しているライブコンサートが、重目残りを叩かれて安田記念5着の走りが期待できると、見たのですが・・。
 ところが、2番枠のマイネルレーニアが主導権を取ると、すんなりとマイネルスケルツィ。そして、キャプテントゥーレ。これらが、折り合いを上手く付けたために、前半の半マイルが46秒9、5ハロン通過が59秒0の考えていたよりも遅すぎるペース。
 そのため後半が極端に速い流れ。先行タイプには願ってもない展開でしたが、さすがに新潟の外回りコース。直線外から力強く伸びたスマイルジャックがゴール前で先頭に立ち、大外から急追したヒカルオオゾラを完封。時計が1分32秒7で、ラストが32秒5。2着のヒカルオオゾラも32秒7。マルカシェンクが昨年優勝したときの時計が、1分32秒8でラストが32秒3。時計的には似たような内容ですが、この日は、雨が降り続く馬場(やや重)で、昨年のときとは馬場コンディションがまるで違うのです。レベルは昨年の比ではありません。馬場差は0秒5くらいと考えると凄い内容です。
 この馬場コンディションに災いされたのが、雨で傷んだ馬場の内側を走らされたライブコンサート。3着のマイネルスケルツィとは0秒2差。不運でしたが上位2頭は圧倒的に強力でした。スマイルジャックは同じマイルのマイラーズCで、GI級のスーパーホーネット、カンパニーと、首・鼻差の3着。安田記念は不利が重なり、力を出し切れず9着に敗退しましたが、そのあたりのことはファンの皆様もよくご存知。人気馬同士の決着となりました。
 スマイルジャックはこのあとの臨戦過程を誤らなければ、マイル戦を中心とした中距離戦のGIでも、大いに期待できる1頭になりそうな予感がします。

13着ダイシングロウまでわずか0秒4差の見事なハンデ戦。衝撃の小倉記念にああ涙のドラマ・・!(T_T)

0908061  その日、私が予想をしている「内外タイムス」の1面は、私の本命であるダイシングロウの特大サイズの大見出しが踊っていました。
 今年の小倉記念はダイシングロウの優勝だろう、と、だいぶ以前から考えていました。新潟大賞典が7着で、直前のエプソムCが15着。株価が相当下落して、これはビッグな馬券になると、一人ほくそ笑んだものです。エプソムCのあと七夕賞は見向きもしないで、ひたすら小倉戦、小倉記念に照準合わせて、エプソムC以降も連日乗り込んでいたのです。
 昨年夏の小倉博多Sを好タイムで圧倒したあと、小倉記念では1番人気。このとき優勝したのがドリームジャーニー。今、にして思えば、今年の宝塚記念を制したドリームジャーニーを相手に1番人気。凄いことです。この時のハンデが56Kで、ドリームジャーニーは57K。わずか1K差だったのです。
 更に、GⅡ大阪杯では優勝したドリームジャーニー、ディープスカイ、カワカミプリンセスのトップクラスを相手に、別定で0秒4差の接戦だったのです。夏に向って調子を上げるタイプのダイシングロウ。新潟大賞典、エプソムCの敗因がはっきりしており、狙い澄ました小倉記念は勝てるかも知れない、いや、勝つだろう、勝てるはずだ、と、すっかり予想が的中した感覚だったのです。
 しかも、ハンデが昨年の56Kから今年は55K。これはありがたや、渡りに舟。ただし、ただしなんです。枠順が外枠の17番。久しぶりで具合がいいから、外枠で前に馬がいないと、軽く仕掛けたときに、ビューンと行ってしまう恐れがあると、ある種の不安が背後からのしかかって来たことも確かでした。
 そして、その不安は的中しました。中団待機の外。前半の5ハロンが59秒2。よほど手応えが良かったのでしょう、軽く手綱をしごくと、それを感じ取ったダイシングロウは外からスーと上昇。4角2番手の外で直線入り口では先頭。これは早い。中ほどで内と外から挟まれるような厳しい競馬になったものの、大きな敗因は前に壁を作れず、気持ちよく行ってしまったこと。川田騎手が騎乗したときは、いつも早や仕掛けになるのですが、それもこれも後の祭りでした。
 わずか0秒4差の喜怒哀楽。3連単を的中された方は、100円がおよそ100万円のビッグな、まさに一攫千金。ここは勝負どころと、前掻きしながら引っ掛かるように馬券に買い走った私には涙のドラマ。何十年経験しても、涙のドラマは着いてくるものですね。それでも競馬は止められません。ひょっとして、涙のドラマは次のレースが癒してくれる可能性があるからです。