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歴史的GI制覇!白毛馬初の伝説的1勝!!

遂に遂に、その時代がやって来ました。白く輝く馬体を駆使しながら晴れのGI「阪神ジュベナイルF」を駆け抜けて行きました。白毛馬が初めて史上初めてGIを制した瞬間でした。

ソダシ。父がクロフネで母がブチコ。その母がシラユキヒメ。脈々と流れる白毛の血脈。その劣勢遺伝の最たる白毛。圧倒的に多くを占める鹿毛、栗毛、黒鹿毛、芦毛。それらの馬に比べると圧倒的に少ない白毛馬。GIを制することは白毛馬にとっては、まさに夢のような話。

  そこに現れた芦毛のヒロインがソダシ。今夏の函館でデビュー勝ちするや札幌2歳Sを連勝。それもレコードで圧倒。そして続く東京のアルテミスSも制して無傷の3連勝。今回の阪神ジュベナイルFを迎えました。

  単勝3.2倍。高い支持を集めて、主役の座から出馬したソダシ。ゲート入りに手摺り鞍上の吉田隼人騎手も冷や汗をかいたようでしたが、スタートすると、いつものようにスンナリと好位をキープ。

逃げたヨカヨカが前半の半マイルを46秒8。平均したペースで流れて行きます。そしてソダシの背後でピッタリと付いてまわる2番人気のルメール騎手のサトノレイナス。

3番人気のメイケイエールはスタートで後手を踏み最後方に置かれます。同じようにスタートで遅れたユーバーレーベンと、末脚勝負のオパールムーンも後方で展開。

逃げるヨカヨカが快調に飛ばします。すぐ後ろに真っ白な馬体が近づいて来ました。一番外からメイケイエールが迫って来ました。   そして直線入り口では一気にメイケイエールが先頭に立つ勢い。それでも、ここからがソダシの真骨頂。二枚腰で盛り返します。逃げたヨカヨカは、やや失速気味。ここでソダシの直後でピッタリとマークしていたサトノレイナス。そしてソダシの内から猛然と強襲。ゴール前では一番外からユーバーレーベンがグングン肉迫。

 

ゴール寸前では内のサトノレイナス、その外のソダシ、少し遅れたメイケイエール。その外から迫るグイと伸びるユーバーレーベンの争い。

結果はソダシがサトノレイナスをハナ差抑えて優勝。クビ差でユーバーレーベンが3着。半馬身遅れてメイケイエール。以下、ヨカヨカ、オパールムーンと続きました。

勝負強さを如何なく発揮したソダシ。白毛馬による史上初のGI制覇。私たちはジャパンCに続き、再び歴史の証人となりました。 吉田隼人騎手はゴールドアクターで有馬記念制覇。それ以来のGI制覇。表彰ではいかにも嬉しそうでした。    

宿敵、豪者・日本無敗馬を一蹴!そして圧勝!!

        

  その年のダート王を争う頂上決戦「チャンピオンズカップ」が、今年も中京競馬場で行われました。

この日、圧倒的な1番人気(1.4倍)に支持されたのが昨年の覇者クリソベリル。今年は11月のJBCクラシックからの登板。昨年は9月の日本テレビ盃から間隔を十分にとって出走。このことが、ある意味でクリソベリルに微妙な変化をもたらしました。馬体重が554k。前走のJBCからプラス12k。不安が残りました。

  抜群のスタートを切ったエアアルマスが主導権を主張。外からインティが2番手で、いつでも先頭に立つ勢い。そのあとにクリソベリル、アルクトスがいます。そして、中団の中で戸崎騎手が仕掛け気味にチュウワウイザード。その背後に2番人気のカフェファラオ。そして3番人気ゴールドドリーム。後方にはエアスピネルとサンライズノヴァ。そしてモズアスコット。前半の5ハロンが60秒3と予想した通り緩みないペースです。

3コーナー過ぎにエアアルマスの外からインティが前に出ますが、4コーナーでは内からエアアルマスが盛り返して先頭。3番手以下が離れ気味でしたが、クリソベリルとチュウワウイザードが懸命に前を追い始めます。

直線中程でインティが先頭。クリソベリルがモタついている間に、外からチュウワウイザードが2番手に進出。そして一気に内で粘るインティを捉えます。そしてクリソベリルの外からゴールドドリームがグングンと末脚を伸ばして来ました。

ゴール前で抜け出したチュウワウイザード。後続を突き放して、まさに圧勝劇となりました。

2着争いは内で頑張ったインティを、ゴール寸前で捉えたゴールドドリーム。そして注目のクリソベリルは無念の4着。ゴール前大外から猛然とモズアスコット。2着から5着まで0秒3差の接戦。一方でカフェファラオが6着。エアスピネルは7着となりました。

それにしても、昨年のチャンピオンズカップの上位4頭が、今年の1~4着と独占。年末の中京、ダート1800m。同じ舞台でもあり、ある意味で再現のドラマとなりました。

チュウワウイザードはJRAのGI初制覇。対クリソベリルには全て後塵を浴びせられて来たチュウワウイザード。ようやく過去の悔しさを晴らすことができました。

また、今年、前半戦を怪我で棒に振った戸崎騎手にとっても、嬉しい今年のGI初制覇となりました。