安田記念の前哨戦「
マイラーズカップ」は、一番内のラチ沿いから力強く伸びた3番人気のクルーガーが優勝。粘る
クラレント、
ダノンシャークをものの見事に一気に差し切りました。初
重賞制覇で騎乗した
松山騎手もポンポンとクルーガーの首を叩いていました。
マイラーズCは1番人気に推されたのが
フィエロ。マイルの実績から見て当然と言えば当然でしたが、今回は
鮫島良騎手が初騎乗。周りからは大丈夫か? と不安の声。
2番人気が3連勝中のネオ
スターダムで、クルーガー、ダノンリバティと続きました。
ダノンシャークが5番人気。
スタートでアルマワイオリとその内から
クラレントが前に出て来ます。大外から3番手に位置していた
サンライズメジャーが、少し掛り気味に先頭を奪って主導権。
昨年の優勝馬
レッドアリオンが4番手をキープ。同じような位置には
エキストラエンドがいます。中団のインには
ダノンシャーク。その後方にはインをピッタリとクルーガー。その後ろにいたのが
フィエロ。内のアルバートドックと併走。
前半の半マイルが46秒2、少し緩みのない流れです。勝負はラスト3ハロン。4コーナーで内外と広がる展開。
逃げた
サンライズメジャーは4コーナーを、少し内を開けてラスト・スパート。このインに潜り込んだのが3番手にいた
クラレント。その外から
ダノンシャーク、ともに力強く反応します。そして、内ラチ沿いをピッタリと、クルーガーが伸びて来ました。馬場中央では逃げた
サンライズメジャーがしぶとく頑張ります。


内から
サンライズメジャーに並んだ
クラレントが抜け出しかかり、その外側にいた
福永騎手の
ダノンシャークが馬体を並べに襲い掛って来ます。
そのときでした。中団のインで戦況を眺めるようにしていたクルーガーが、このときとばかり猛然と内ラチ沿いを突っ込んで来ました。

クラレントを外から捉えた
ダノンシャークはゴールが目前。これを内から強襲をかけたクルーガーがクビ差抜け出たところがゴールでした。
1分32秒6、ラスト34秒0、昨秋の
マイルCSで優勝したモーリスの1分32秒8よりも速い決着。奇しくも昨年優勝の
レッドアリオンが同じ1分32秒6。その
レッドアリオンは1分34秒5で14着。1年という月日は1頭の馬にとっては、とんでもなく長い時間の経過だったのかも知れません。

いずれにしても、クルーガーを筆頭に各有力馬は、6月5日の「
安田記念」に向かって待ったなし。
昨年の
安田記念で3着だったサウスポー、
クラレントの復活走が嬉しいニュースでもありました。
