皐月賞の再戦!ダービー馬はダービー馬からDインパクト産駒が独占!!
直線で先頭に立ったエアスピネルを見て、その外から猛然とマカヒキがラストスパート。これをマークしていたサトノダイヤモンドがマカヒキ急追。そして直線外に出したディーマジェスティが迫って来ます。
ラスト200mを過ぎて先頭に立ったマカヒキ。大きなストライドで肉薄するサトノダイヤモンド。2頭の壮絶なデッドヒート。外からディーマジェスティ。
激しい叩き合いは2頭が馬体をピッタリ並べてゴールイン。結果は3番人気のマカヒキが、サトノダイヤモンドをハナ差抑えて栄光の頂点に立ちました。
ゴール過ぎに馬上から左手を差し出すサトノダイヤモンドのルメール騎手。これに応えるマカヒキの川田騎手。10度目のダービー挑戦で念願の日本ダービーを制覇。
3着が外から伸びた1番人気のディーマジェスティ。まさに下馬評通り3強ダービーの決着となりました。
レースは内からスンナリと先頭に立ったマイネルハニー。エアスピネルが少し離れた5番手を追走。そこからまた離れた中団の先頭に皐月賞よりも早めにマカヒキ。外にはサトノダイヤモンドがガッチリとマーク。その直後の内にディーマジェスティ。人気の3頭は中団でお互いを牽制しながら進みます。外にはヴァンキッシュランが見えます。それらを前に見てロードクエストとスマートオーディンが末脚を温存。後方にはビックリ騎乗のリオンディーズ。
2コーナーをまわって1000m通過が60秒ジャスト。離れた中団待機の有力馬には明らかにスローの展開です。マイネルハニーが単騎逃げで後続を引き連れ、やや縦長気味だった一団も、4コーナーでは少しギュッと詰まって直線に出て来ました。
直線中程から、ここぞとばかりに抜け出した武豊エアスピネル。それを見て仕掛けて打って出たのが川田マカヒキ。すぐさまエアスピネルに外から並びかけます。これを待っていたかのようにルメール・サトノダイヤモンドが続きました。
そしてラスト200m過ぎにマカヒキが先頭に立ち、川田騎手の大きなフォームからステッキが飛びます。そうはさせまいとグイグイと迫るサトノダイヤモンド。直線外からはディーマジェスティ。
ピッタリ2頭が並んだところがゴールでした。そして2着とわかると天を仰ぐルメール騎手。ハナ差のドラマでした。3着は外をまわったディーマジェスティ。4着が全力を出し切ったエアスピネル。
私の◎リオンディーズは5着。皐月賞とはまるで違うレース。スタートから前に行く気はなく、後方で末脚温存策。4コーナーでは最後方から2番手。ラスト34秒2の争いで勝ちタイムが2分24秒0。スロー、あるいはそれに近いペースになることは予測がついたはずでした。この乗り方で皐月賞上位3頭の切れ者に立ち向かおうと、作戦を立てようとしていたのなら明らかに作戦ミスです。
それでも、Mデムーロ騎手を背に馬込みを前にして、一瞬、進路を迷いながらも追い上げて5着。ラスト3ハロンがメンバー最速の33秒2。
結果論ですが、リオンディーズがエアスピネルの位置取りくらいで進めれば、この末脚から推察して際どい勝負になっていたような気もします。それゆえ歯がゆいさが残るダービーでもありました。
皐月賞上位5頭が、そのままダービーでもそっくり5着に入線。やはり本流のクラシックというのは、それだけ偉大なのかも知れません。
優勝したマカヒキ、2着サトノダイヤモンド、3着ディーマジェスティは同じディープインパクト産駒。父は11年前の日本ダービー優勝馬。文字通り「ダービー馬はダービー馬から」となりました。
ちなみに、4着エアスピネル、5着リオンディーズ。ともにキングカメハメハ産駒。時代は2大種牡馬の様相を醸し出す結果となりました。
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男勝りの勝負強さにただただ感服!樫の女王決定戦!!
今年のオークス、樫の女王決定戦は、圧倒的1番人気に推されたシンハライトが、直線後方から馬込みの中を突き抜けて待望のGI制覇となりました。
シンハライトは桜花賞で直線早めに抜け出したところを、外から強襲したジュエラーにハナ差負け。この無念さが池添騎手にはあったのでしょう。仕掛けをできるだけ遅くして直線勝負に賭けました。
「枠を生かしてロスなくまわることを心がけました。一歩目が遅くて考えていたよりも後ろなりましたが、凄い脚を使ってくれました。直線でスペースがなくて他の馬の邪魔をしてしまいましたが、初めての長距離輸送など厳しい条件の中を、本当に良く走ってくれました。秋にはライバルたちと戦えることが楽しみです」と池添騎手。
顔ぶれからフラワーCと同様に3番人気エンジェルフェイスが主導権を取って行きそうだな、と考えていたら中央からダンツペンダントが先手を主張。仕方なくエンジェルフェイスが2番手。ゲッカコウがピタリとついて、外には私の期待馬ロッテンマイヤー。
中団の外を追走する5番人気のジェラシー。2番人気のチェッキーノは後方の前くらいに陣取りました。桜花賞3着、4番人気のアットザシーサイドは中団のイン。外に馬体を併せてペプチドサプル。その直後の内にデンコウアンジュと外から馬体を併せるチェッキーノ。その後方インをシンハライト。そして離れてジェラシーとアドマイヤリードが最後方。
前半の3ハロンが35秒1。考えていたよりも1秒くらい速いペース。そして2コーナー手前の半マイルが47秒4で、1000m通過が59秒8。ほとんど順位に変動はなく3コーナーに向かいます。逃げるダンツペンダント、エンジェルフェイス、ロッテンマイヤーが一団となって先行勢を形成。そこから少し離されてビッシュが中団。チェッキーノ、シンハライトの有力馬は後方です。
コーナーをまわって逃げたダンツペンダントに、エンジェルフェイスが並びかけてきました。そのすぐ後ろにはロッテンマイヤー。そしてグンと迫って来たのがビッシュ。シンハライトとチェッキーノは、まだ後方4番手、5番手で並んでいます。そして、シンハライトは内から馬込みの中に突っ込んで行きます。チェッキーノは大外を選びました。
直線で先頭に立ったエンジェルフェイスに後続馬が接近。馬場中央を通ってビッシュの伸び脚が目立ちます。ラスト200mでした。ビッシュが先頭に立ちかけた時に、その後ろではシンハライトが窮屈な馬込みの中。そして外に出そうとしたときにデンコウアンジュの進路をカット。慌てて手綱を引く川田騎手。これに一番外からチェッキーノが肉薄。
先頭に躍り出たビッシュに馬込みを抜けて来たシンハライトが猛然と強襲。外からチェッキーノ。内中外、馬体が重なり合うようにゴールイン。クビ差前に出たシンハライトが念願のクラシック制覇。惜しくもクビ差惜しまれる戸崎チェッキーノ。わずか半馬身差遅れてビッシュ。
結果的には1番人気→2番人気。そして3番人気のルメール騎手のエンジェルフェイスはゴール前で一杯の10着。私のロッテンマイヤーはキャリア不足を露呈。13着に終わりました。
422Kの小兵、シンハライトはこの夏、馬体をひとまわり大きくさせて、秋を迎えたいところです。また2番人気のチェッキーノ、そして416K細手ビッシュ。夏の一段の成長が待たれます。
◎で応援していたロッテンマイヤーは、キャリア不足を露呈した印象。精神的な成長がこの夏待たれます。スケールは上位馬にヒケを取らないはずです。秋華賞で巻き返しを狙っています。
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