紅一点、4歳牝馬に皐月賞馬2頭アタマが上がらず!!
注目の「中山記念」は、今年も春のGI古馬戦線に乗り出す精鋭が集合。昨年の皐月賞馬で、ダービー2着のイスラボニータが2.1倍で1番人気。同じく一昨年の皐月賞馬ロゴタイプが2番人気。奇しくも皐月賞馬が人気を分ける形でしたが、昨年のオークスでハープスターを破ってGI馬に輝いたヌーヴォレコルトが3番人気で続いていました。
とはいえ、イスラボニータがジャパンC以来の実戦。こういった冬場で仕上がりは大丈夫なのか、叩き良化型ではなかったのか、不安がもたげていました。初めての道悪馬場は・・と、決して楽なハードルではありませんでした。
ロゴタイプも道悪馬場で大敗したことがあり不安を背負っての出走。雨が降り続く中で89回目の中山記念はスタートしました。
典型的な逃げ馬、タイキパーシヴァルが思い切って飛び出して行きます。追いかける馬が不在。ポンポンと飛ばして、後続に3、4馬身差の逃げ。前半5ハロンが61秒9、稍重馬場でしたが、明らかにスローペース。2番手の正攻法で臨むロゴタイプ。ヌーヴォレコルトが3番手で続き、外からイスラボニータが3、4番手を進みます。
4コーナーでロゴタイプのデムーロ騎手が、ここが勝負どころと判断したのか、一気に仕掛けて先頭に立ちます。これを見たイスラボニータが外から2番手に進出し先頭を窺います。
そのときヌーヴォレコルトはインから外を狙って仕掛けが少し遅れましたが、岩田騎手は仕方なく最内に進路を決めて、ロゴタイプのインに潜り込みます。
外のイスラボニータはついて行けません。ゴールを目指すロゴタイプ。その内からヌーヴォレコルト。2頭が並びました。牝馬とはいえ追うものの強み。ヌーヴォレコルトが抜け出て真っ先にゴールに飛び込みました。ロゴタイプが2着。
遅れたイスラボニータは3着争いにも敗れて、大外から伸びたステファノスが3着。4着にマイネルフロスト。イスラボニータはその後でした。6着がタガノグランパ。昨年のダービーで2、3、4着だった4歳牡馬陣が並んで入って来ました。
それにしても、エリザベス女王杯以来の実戦となったヌーヴォレコルトが、牡馬陣を一蹴。さすがハープスターを破った馬だけのことがありました。
今春のGI戦線に向けてまさに心強い1勝。齋藤誠厩舎にとっても嬉しい中山記念優勝となりました。
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小回りの小倉は断然!!さすがGI馬の貫録!!
小倉のGⅢ「小倉大賞典」芝1800m。この条件にドンピシャなのがカレンブラックヒル。持ち前の先行力と中距離の芝1800mであれば、たとえ58Kでも推し切れると見ていました。なにしろ、東京芝1800mの毎日王冠で、あのジャスタウェイを押し切った馬です。昨秋の天皇賞でも優勝したスピルバーグと0秒3差の粘り腰。役者が一枚も二枚も上だろうと考えていたのです。
しかも、メイショウナルトやマイネルミラノの同型が外枠にまわったことで、その◎の自信度はグンとアップ。
ところが、メイショウナルトがヤケクソのように外から強引に先頭を狙いに行きます。仕方なく2番手に控えたカレンブラックヒル。
「なんで外から競り込んできたのだろう。自滅覚悟か!」と、カレンブラックヒルの秋山騎手は、そう思ったかも知れません。
そして3コーナーから、強気にメイショウナルトを捉まえて、一気に先頭を奪い、小雨の降る重馬場もまったく苦にせず、経済コースを通りそのまま押し切りました。
道悪馬場の緩みない流れで展開。そのためメイショウナルト、ハナノシンノスケ、マイネルミラノなど前で展開した馬は、総じて直線でギブアップ。後方で展開し、3角からスパートをかけた道悪巧者のコスモソーンパーク、そして後方から直線大外に出したダコールが良く追い上げて2、3着。
優勝したカレンブラックヒルは半馬身差ながら内容的には圧勝と、いっていい内容。春一連の中距離戦での活躍が期待できそうです。
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